「渇きを癒す生きた水」  08.04.06
                  ヨハネ 7:37〜44

 主イエスを救い主と信じる私たちは、安心しながら人生の
旅路を進んでいくことができます。苦労や悲しみを経験しなく
なるのではありません。しかし、主なる神さまに導かれている
ことを信じています。
 主が必要な知恵と力、助けと励ましを与えてくださることを
信じています。ですから、安心して進んでいきます。
 エルサレムの都で仮庵祭が行われていた時のことでした。
 この祭りは、イスラエルの民が、神さまに導かれていることを
感謝する祭りでした。
 旧約時代、エジプトから脱出した民は、定住することなく
荒野を40年間さ迷いました。仮の庵(テント)を建てながら、
移動を繰り返す生活は、さまざまな不安定要素を抱えた
ものでした。
 そんなイスラエルを支えたのは、神さまが自分たちと一緒に
居てくださるという信仰でした。
 神さまは、彼らに礼拝する天幕を作るように教えてください
ました、そこで礼拝しながら、神さまが共に居てくださることを
確信していきました。
 神さまは、彼らの旅の必要を満たしてくださいました。
 マンナを与え、水を与えてくださいました。
 そのようにして導かれてきた歴史を思い起こすのが
「仮庵
(かりいお)の祭」でした。
 その祭りの日に、主イエスは、立ちあがって大声で言われた
のです。
 「渇いている人はだれでも、私のところに来て飲みなさい。」
 「私があなたの旅路に共にいて、支え励ます。私があなたの
歩みを導き、養う」との思いが込められた叫びでした。
 私たちは、人生の途上でさまざまな荒波に出会うことが
あります。
 悲しみや苦しみに出会い、それに目を奪われ、神さまへの
信頼が揺れ動くことがあります。また、自分の罪深さに出会うと、
罪深い自分が神さまに導かれていることを信じられなくなります。
 神さまへの信頼が揺れ動いてしまう私たちの弱さを、主は
ご存知です。 だからこそ、
 主は立ち上がって大声で語りかけてくださいます。
 新しい年度の歩みを踏み出した私たちは、
 「わたしがあなたを導こう!来なさい!」と大声で呼びかける
主の言葉を今日聴かされています。